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もうひとつの



空を仰ぐ
これは、In a fogさんの2011春新作「dialogical boundaries -SONIC PARTICLE LABORATORY-」に寄せた作品の「もうひとつの」です。
はつがの詩とわたしの写真、そして相模青の音楽でひとつの作品となった「メビウスの輪」、ぜひご一聴ください。
dialogical boundaries -SONIC PARTICLE LABORATORY-

空を仰ぐ

キミは汚いねと、
空が嗤っているように見えたので、
僕は俯いて歩きました。

蔑まれないよう、
蔑まれないよう、

そうして、
逃げて、逃げて、逃げて、

その先で、出会った貴方は、
ああ、空が綺麗だねと笑うのでした。

貴方のように綺麗だったら
空も味方になってくれたのでしょうか。

僕には多分一生判らないのだけど。



太陽も月もあの空も、
全てが僕を責め立てるのだ。
と、君が言いました。

君は汚い、と、
そう嘲るのだと、

私にはそれらがきらきらとした
とても愛おしいものに見えるので、
その気持ちはきっと一生解りません。

けれど、

きっと、
太陽の温かさや、
月の優しさや、
あの空の澄み切った心を
教える事は出来るはずなので、

君の手を、取りました。

『さあ、話をしようよ。』



Words by はつが
ParANoIa